おばんでやす!ラグーハウスのまーみーです!
8月に島根県へ行ってきました。縁結び出雲空港から見渡すむこうには、緑のじゅうたんが広がる田畑と山、そして真っ青な空と入道雲でした。結婚してから31年ぶりの二人旅です。以前から行きたかった、読書好きのおっと君の希望で小泉八雲記念館と松江城、出雲大社を中心に周ってきました。怪談話で有名な小泉八雲は虫を愛した作家でもあり、日本の虫にまつわることがらを西洋に紹介しています。そして松江城では、乗り合い小舟の堀川めぐりで松江城を一周する時間は、江戸時代にタイムスリップしたかのよう・・・他にも出雲大社から始まるローカル鉄道や松江の観光スポットを回るレイクラインに乗って島根県立美術館、足立美術館など美術館めぐりも堪能してきました。老若男女楽しめる島根の旅をご紹介します。
島根の見どころたくさん!
ご縁を結ぶ出雲大社
縁結びの神、福の神として知られている「出雲大社(いづもおおやしろ)」は大国様として馴染みのある主祭神「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」です。
本殿への参道には一の鳥居「宇迦橋の大鳥居」を抜け石畳の神門通りに入ります。二の鳥居は出雲大社の正門でここから参道が始まります。正門入り口には「出雲大社」と彫られた大きな石碑がたち、その横に高さ8.8m、横幅12m、鋼管製製の「勢溜(せいだまり)の大鳥居」を通ると下り参道へ入ります。下り参道に入り暫くすると右側に心身の穢れを清める祓戸神(はらいどのかみ)を祀る「祓社(はらえのやしろ)」で身を清めます。祓の橋をわたり三の鳥居「松の参道の鳥居」に入ります。松の参道は中央と両側の三つに分けられ、中央は神様の通り道で両端を歩きます。手水舎で手を清め(現在はコロナ禍で柄杓は使えません)神域に入ります。四の鳥居「銅鳥居」は1666年毛利元就の孫の孫にあたる毛利綱広が寄進した鳥居で軽く一礼して御本殿に進みます。
大社造りの本殿は太古の時代、高さ近い96mもあり本殿うしろにそびえる八雲山(高さ約100m)山頂に近い高さになります。本殿敷地内の歴史館の入り口に三本一組の柱根と本殿模型が展示されています。
出雲大社での参拝は「二礼四拍手一礼」です。境内の全ての社も同じように参拝します。
縁結びの神とされる由縁は、大国主大神が出雲王朝を繁栄させるという偉業を成し、多くの女神と結婚してたくさんの子供をもうけたことからと書かれています。
境内のあちこちに白うさぎの石像や社があり、参拝だけではなく石碑に書かれている説明を読みながら神話や歴史を知る楽しさもあります。出雲大社の社を全部参拝するには1日では足りなそうです。詳しくは出雲観光ガイドホームページを参考にしてください。
出雲観光ガイドホームページ
小泉八雲記念館・旧居
パトリック・ラフカディオ・ハーン:Patrick Lafcadio Hearn(小泉八雲)
1850-1904
本名:パトリック・ラフカディオ・ハーン 日本名:小泉八雲(こいずみやくも)は1850年6月27日ギリシャ西部のレフカダ島で生まれた。父チャールズはアイルランド出身の軍医、母ローザは・キシラ島の出身で当時のアイルランドは独立国ではなかったのでラフカディオ・ハーンはイギリス国籍を保有していた。2歳の時にアイルランドに移り、その後イギリス、フランスでカトリックの教育を受けるがそれに疑念を抱く。16歳に事故で左目を失明し、父母に代わって養育した大叔母の破産などがあり、19歳のとき単身アメリカに移民する。その後、アメリカ国内、ヨーロッパに移住し旺盛な取材、執筆活動を続け1890年4月に日本へ来日する。同年8月に松江にある島根県尋常小学校の英語教師として勤務し松江には1年3カ月弱暮らしていた。1896年松江の士族の娘、小泉セツと正式に結婚し日本に帰化し、三男一女に恵まれる。1904年9月26日心臓発作で54歳の生涯を閉じる。
小泉八雲記念館
- 小泉八雲記念館、第一展示室では「その目が見た物」「その耳が聞いたもの」「その心に響いたもの」というコンセプトで生涯を編年で紹介しています。
- 第二展示室では八雲の事績や思考の特色を「再話」「ジャーナリズム」「教育」「いのち」「八雲から広がる世界」などいくつかの切り口から描き出されています。
小泉八雲旧居(ヘレン旧居)
八雲は松江に1年3カ月弱暮らし、そのうちの5か月間を庭のある侍の屋敷に住みたいとの希望で、旧松江藩士の武家屋敷(家主は士族の根岸千夫「ねぎしたてお」)で過ごしました。
八雲の居間、書斎、セツの部屋などを取り囲む部屋から眺める庭は、明治時代にタイムスリップしたかのような時間の流れを感じられます。旧居は代々根岸家の人々によって、八雲が住んでいたまま現在に至るまで保存されています。
松江城と堀川めぐり
松江城
国宝松江城天守は全国に現存する12天守のひとつで、平面規模では2番目、高さでは3番目の規模を誇ります。松江駅から「ぐるっと松江レイクライン(観光バス)」で10分の所にあります。歴代藩主家系は1600~1633年(慶長5年~寛永10年)堀尾吉晴、1634~1637年(寛永11年~14年)京極忠高、1638~1871年(寛永15年~明治4年)松平直政と以後233年10代にわたり出雲国を治めました。
松江城天守の特徴は、「天守は本丸中央の東寄りに南面して建ち、外観は4重、内部構造は5階、地下1階の構造で、入り口に附櫓(つけやぐら)を設けた複合式望楼型に分類されます。外壁の多くは黒色で下見板張りで、随所に狭間や石落とし、石打棚などの防御装備を配置し、内部に井戸や塩蔵を設けるなど実戦を強く意識して築かれています。」(パンフレットから抜粋)内部は板張りで靴を脱いで裸足で天守に入ります。籠城に備えてのトイレもありました。
堀川めぐり
松江をめぐる、乗り合い小舟は松江城を囲む堀を1周(遊覧時間:約50分)する小舟で乗船場は3か所あり船頭さんに声をかけると乗り降りできます。幅ぎりぎりの水路やいくつもの橋の下を通るのに船の屋根が下がり、体を低くして遊覧するのはディズニーランドのジャングルクルーズを思わせる楽しさです。堀から眺める武家屋敷の街並みと築城400年の姿を今も残す森の自然を楽しめます。乗船場所は松江城を下りすぐ駐車場があり、その隣に「大手前広場乗船場」があります。
美術館巡り
島根県立美術館
宍道湖の湖畔にある島根県立美術館は日本の夕日百選にも選ばれた夕日スポットです。美術展は時期によりコレクションを変えています。私たちが行った8月上旬は光の立体的な芸術「チームラボ★学ぶ未来の遊園地と、花と共に生きる動物たち」絵画、陶器は「北斎展、近世絵画、日本画、出雲地方の輸出陶器など」でした。湖畔には広い芝生の公園があり、子供も大人も楽しめる観光スポットです。夏季の日の入りが19時でレイクラインの夕日鑑賞コースもあります。
島根県立美術館ホームページ
足立美術館
足立美術館は島根県安来市古川町の地元出身の実業家、足立全康(あだちぜんこう)が創設者です。農家に生まれた全康は幼少から興味があった日本画と若いころから好きだった庭造りのへの関心が大きくなり、郷土への恩返しと島根県の文化発展の一助となればとの思いで創設しています。
絵画のような庭は言葉では表現できないほどの美しさで訪れた人の時間を止めます。足立美術館の日本庭園はどの季節に鑑賞しても四季折々素晴らしい自然の絵画でしょう。世界が認めた日本の庭園をぜひ楽しんでほしいです。
足立美術館ホームページ
玉造温泉
玉造温泉は玉造温泉駅から車で5分の所にあります。そこは15もの温泉が並ぶ旅館街で日帰り入浴、夏祭り、春には桜、秋には紅葉など、景色と温泉を楽しめます。私たちが宿泊した旅館は「佳翠苑 皆美(かすいえん・みなみ)」の和洋室「雲のね」です。部屋には源泉かけ流し露天風呂があり、どの角度からも美しい山々、夜には満天の星空が眺望できる客室です。ロビーから眺める日本庭園は美しく、中庭には疲れを癒す「手湯、足湯」があり、大浴場と最上階の展望風呂は源泉かけ流しで眺めは素晴らしいようです(宿泊者の声から)。泉質はナトリウム、カルシウム‐硫酸塩、塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)、泉温は52,1度で無色透明、無味無臭、効能は神経痛、慢性皮膚炎、慢性婦人病、慢性消化器病、動脈硬化症です。温泉の湯は体が芯から温まり、お肌もつるつるになりおすすめの温泉です。食事はコロナ対策も万全で夕食は個室、他にバイキング式。朝食は全てバイキングで洋食、和食と種類も豊富なうえ感染対策では手指消毒、ディスポ手袋を使用しテーブルの間隔も十分でした。雰囲気も良くくつろげる空間、教育が行届いたスタッフの対応で安心して宿泊できました。コロナ禍の平日でも宿泊者が多いのがわかります。
玉造温泉街は残念ながら閉館になっている旅館もあり、コロナ禍の影響がうかがえます。
ローカル鉄道
- 一畑電鉄大社線(いちはた)の「出雲大社前」~電鉄「出雲市駅」で乗換え
- 山陰本線「出雲市駅」~「玉造(たまづくり)温泉」
- 山陰本線「玉造温泉駅」~「松江駅」
- 山陰本線「松江駅」~「安来(やすき)駅」
一畑電鉄大社線は昔ながらの紙きっぷでした。思わず写真を撮りました。
山陰本線はすべて交通系ICカードが利用でき、とても便利です。
出雲そば
- 出雲そばには「割子そば」と「釜揚げそば」があります。
出雲そばで使われるそば粉は、からのついた「玄そば」を使用しています。 - 「割子そば」:丸い漆器の器に冷水でしめたそばを盛りそれを三段重ねで提供されます。
冷たいつゆをかけて薬味をのせて食べる黒いそばです。 - 「釜揚げそば」:茹でたそばを冷水でしめずに、そのまま器に盛り温かいそば湯とつゆをかけて食べる黒いそばです。
この日は暑い日だったので私たちは割子そばを頂きました。そばの香りと歯ごたえがあり美味しかったですよ。
2泊3日の島根の旅
1日目
細かな計画を立てずに放浪の旅が好きなおっと君は、行きたい観光名所だけを決めていました。縁結び出雲空港に着いて到着ロビー左にある自販機で出雲大社行きのチケットが購入し、出雲大社直行便の一畑交通バスに乗りこみました。飛行機到着に合わせてバスが発車するので時間は心配いりません。田園風景を楽しみながらの30分、一の鳥居「宇迦橋の大鳥居」をくぐり出雲大社正門前で下車しました。丁度お昼時で名物の出雲そばをご縁横丁で食べました。私たちは人が少ない平日を選びましたが、定休日のお店が多く、暑い日のかき氷屋も探すのに苦労しました。出雲大社はとても広いので水分補給が大切です。参道に入ると知る限りでは、神楽殿に1台の自販機があるくらいです。事前に飲み物は準備して下さい。ここがポイント!平日は人は少ないが、ほとんどのお店が定休日か臨時休業中です。賑わい、お店を楽しむなら土日がおすすめです。水分の用意と履きなれた靴が必要です。
気温35℃以上の暑い日だったので、やっと見つけたエビ煎餅とかき氷屋さんで体を冷やせました。あまりの暑さでお店の名前を記憶してません。そこで生き返り、「出雲大社駅」から一畑電鉄大社線のローカル線に乗って「出雲市駅」で山陰本線に乗り換え「玉造温泉駅」の到着。旅館へは事前に電話を入れたので無料送迎バスが迎えに来てそのまま旅館へ行きました。丁寧に迎えられ、お部屋に案内されてからはさっそく部屋の露天風呂にざぶ~ん!夫婦で入れるし、湯上りにはルームサービスでキンキンに冷えたビールで一息。最高です!夕食はライトアップされた日本庭園を眺めながらの個室で、3種類づつ6種類の日本酒利き酒(800円×2)と島根の特産物、他豪華な食事を楽しみました。
ここでポイント!内風呂付きのお部屋は、好きな時間にお風呂に入れる、夜中は満天の星と、山に浮かぶ月を眺めながら幻想的な時間を楽しめます。
2日目
朝早く起きて、さっそく部屋の温泉に入り目を覚ましました。食事前に玉湯川を沿いを散歩し、朝食はバイキング。メニューが豊富で何十種類もの料理から私は和食、おっと君は洋食を選んで食べました。島根名物「赤天」としじみの味噌汁が美味しかった~。二日目は松江城と堀川めぐり、小泉八雲記念館、島根県立美術館を中心に観光しました。玉造温泉駅から松江駅まで汽車に乗り、松江駅観光窓口で情報収集し1日乗り放題、一方進行だが乗り降り自由、1日乗車券大人520円「ぐるっと松江レイクライン」を利用して観光しました。乗車券は松江駅お土産屋さんで購入し「松江テルサ前、7番」から発車します。私たちは松江城天守を最上階まで上り壁のない360度の望楼で松江を一望しました。松江城敷地内に松江神社や明治天皇が宿泊された興雲閣があります。松江城を降りてすぐに堀川めぐりの乗船場所があり、下がる屋根の小舟で船頭さんの案内を聞きながら江戸時代から変わらない風景を体験しました。小泉八雲記念館近くに小舟から見えた出雲そばやに入ろうとしたら、なんとしまっていました。近くの方に聞いたら、そばがなくなり次第お店を閉めると。昼食をここで食べようと楽しみにしていたのですが、残念!空腹のまま小泉八雲記念館へ。近くに「堀川地ビール館」があるのでそこでランチを食べようと行ってみると、ここでも平日の弊害が・・・空腹にしみる、美味しい地ビールだけを飲んで島根県立美術館へ向かいました。アルコールの力を借りて、空腹を我慢したのですがイライラ感が出てしまい「写真の撮り方が下手!」だと、おっと君に八つ当たり!ごめんなさい。旅館の豪華な夕食を期待して宿に戻りました。おっと君は魚介類が苦手なので前の日の夜、お肉中心の料理を料理長にお願いしたところ、お肉盛りだくさんの松江牛中心メニューが出されました。期待通りの夕食におっと君は元気を取り戻し、私は魚介類とお肉を堪能しました。
ここでポイント!食事をするなら松江駅前近くのお店が確実です。
3日目
この日は鳥取県の境港市にある「水木しげるロード」を予定していました。山陰本線で米子駅で乗換え変える計画でしたが、玉造温泉駅から汽車で約1時間半かかり出雲空港から16時フライトには間に合わないので、急遽予定変更!
私が行きたかった「足立美術館」の日本庭園を見ることにしました。安来駅から足立美術館への無料シャトルバスが運行されていて約30分で到着。入館してすぐに日本庭園から山までもが芸術作品の絵画のような庭は素晴らしい景色でした。その風景を静かな空間で鑑賞しようと喫茶室「翠」で抹茶とバニラのアイスクリームを食べながらゆっくりと庭を楽しみました。最高だったな~!ほかの四季を観たいと思いました。
ここがポイント!水木しげるロードに観光に行くなら帰りの飛行場は「米子鬼太郎空港」がおすすめです。
足立美術館で日本庭園、横山大観、魯山人を鑑賞するには最低2時間は必要です。
まとめ
今回の旅行はコロナ禍でしたが、旅館やレストランの感染予防対策は徹底されてると感じました。旅行者一人一人が咳エチケットなどコロナ禍関係なく通常のマナーを守って行動すれば、安心して旅行ができると感じました。この時期だからかもしれませんが、平日の旅行は、人が少なく観光スポットの施設はゆっくりと鑑賞でき楽しめますが、お店の定休日に当たると食べ物めぐりができないので営業時間、定休日を確認してから旅行の計画を立てると良いと思います。
旅行は計画通りにいかないハプニングが楽しいのかもしれませんね。
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