お彼岸・仲秋の名月・秋分の秋の暦

こんにちは!ラグーハウスのまーみーです!
朝晩の涼しさが際立って秋の気配を感じます。今月9月10日は十五夜で月がとってもきれいでしたね。
皆さんはお月見できましたか?毎年思うのですが「仲秋?十五夜?旧暦っていつの日をいうのかなぁ?」と疑問に思っていました。そこで秋のお料理を楽しむ前に何冊かの著書で調べてみました。今年は台風が多く、秋が短いですが実りの秋を楽しみましょう。

目次

暦について

暦の種類

  • グレゴリオ暦(太陽暦):現在使われているカレンダーで16世紀にカトリック教会(ローマ教皇グレゴリュウス十三世)によって制定された暦。地球が太陽のまわりを公転する1周を1年として、1週間7日のリズムが続くようにできている。
  • 太陰暦(月の暦):月の満ち欠けの形に基づいた暦。月の満ち欠けの周期は、ほぼ29.5日(正確には29.530589日)で小の月(29日)と大の月(30日)を交互に配置した12カ月で1年が354日と太陽暦より約11日少なく、月名と季節が調和しない。現在では「回教暦」として中近東で使われている。
  • 太陽太陰暦:太陽の周期と朔望の周期をを反映するようにした暦。日本では明治5年まで使われていた暦(いわゆる旧暦)。太陰暦では月の満ち欠けの周期である朔望月(約29.5日)を反映して、30日の大の月と29日の小の月がほぼ交互に繰り返すと、12か月が約354日となりこの値は太陽暦の1年(約365日)より約11日短くなる。太陰太陽暦では、19年に7回、閏月を入れて13カ月となる年を作り、季節と暦のずれを調整していた。
  • 自然暦:太陽暦をもとにして、自然界の移り変わりの様子を観察、描写したシンプルな暦。花々の開花の時期、梅雨入り梅雨明けの時期、鳥や獣の活動時期など地域によって異なり、その情報を他地域と共有することは難しい。

太陽暦

地球が自転しながら公転することによって、春夏秋冬の季節の移り変わりをもとに作られた暦です。地球の公転が360度なので地球が90度公転するごとに季節が変わります。昼夜の長さが等しくなる日の黄経0度が春分、地球が90度公転し黄経90度が夏至、黄経180度が秋分、黄経270度が冬至と季節が変化します。
地球が1年かけて1周すると365.24・・・日と季節と日数に誤差が生じるのでうるう年を入れて調整しています。

太陰暦

月の満ち欠け(朔望さくぼう)の周期を単位とした暦です。太陰暦の12カ月は約354日、太陽暦の1年365日より11日短くなります。月の初日は新月(朔つい)で真っ黒で月は見えません。新月から次の新月までの月の朔望(さくぼう)は、新月、3日月(眉月まゆづき)、6日月、上弦(じょうげん)の月[半月]、10日月、小望月(こもちづき)[14日月]、望月(もちづき)[満月]、17日月[立待(たちまち)の月]、20日月[更待(ふけまち)の月]、下弦(かげん)の月[半月]、27日月、月籠(つごもり)[晦(つごもり)]と朔望周期は約29・5日です。

十五夜は新月から15日目の満月のことを示し、仲秋の名月、十五夜とは二十四節気、中秋の「白露」の頃です。現在のカレンダーで十五夜の日にちが変わるのは、朔望周期が影響しているからでした。

雑節

日本の暦には「八十八夜、二百十日、節分、彼岸、入梅、半夏生(はんげしょう)、土用」などの「雑節(ざっせつ)」というのがあります。雑節は自然の移ろいを知るための目印として広く利用されてきました。

  • 節分・・・季節の分かれ目。立春・立夏・立秋・立冬の前日
  • 八十八夜・・・立春から数えて88日目。霜が降りる頃が少なくなるころ
  • 入梅・・・芒種のあとの壬(みずのえ)の日。梅雨が始まるころ。
  • 半夏生・・・夏至から10日後。
  • 二百十日・・・立春から数えて210日目。
  • 彼岸・・・春分、秋分を中日とし、その前後3日間の計7日間。
  • 土用・・・立春・立夏・立秋・立冬の前、約18日間ずつ、計約72日間。

二十四節気

地球が太陽のまわりを公転する360度を24等分した15度ずつの節目のことです。地球が太陽のまわりを90度公転するごとに「冬至・夏至・春分・秋分」と季節が変わります。この4つの節目が「二十四節気」の基本軸になり「春・夏・秋・冬」の季節となります。春夏秋冬の季節は「初・仲・晩」と三つに分けられ、それをさらに15度ずつに分けると季節の変化を読み取るための重要な目安の一つになります。「二十四節気」は季節の区分を取り入れた、太陽の軸道上を示す太陽暦です。二十四節気の名称は紀元前6区世紀ごろの中国で設立し黄河中流の気候的特色が反映されたものです。これらの名称は、季節を表す用語だけではなく、地球の公転軸道の中の位置情報でもあります。春夏秋冬の各季節を3つに分けた「初・仲・晩」はそれぞれ約30日ずつに分け、さらに「初・仲・晩」を約15日ごとに分け、それをさらに5日ごとに分けた節目が、より具体的に季節の変化を示した「七十二候」です。

七十二候

二十四節気の節気をほぼ5日ごとにわけ、微妙な季節の動きを漢語で表現したものです。七十二候は中国から伝播し東アジアに広がる流れの中で奈良時代以降に日本でも使われるようになりました。

  • 立春のころは「春風解凍(はるかぜこおりをとく)」
  • 立夏のころは「蛙初鳴(かわずはじめてなく)」
  • 立秋のころは「涼風至(すずかぜいたる)」
  • 立冬のころは「山茶始開(つばきはじめてひらく)」
    などです。

    詳しくは外部リンクの暦生活を見てください。
    暦生活

仲秋の名月・秋分とは

仲秋のころ、ちょうど里芋の収穫の時期にあたり、「芋名月いもめいげつ」とも呼びます。農作への感謝の気持ちを込めて、団子だけではなく「いも」もお供えする習わしでした。

白露(はくろ)

9月8日ごろ~

仲秋の名月とは「二十四節気」の秋の季節。秋を「初秋・仲秋・晩秋」と三つに分けたところの「仲秋」の白露(はくろ)のころ。グレゴリオ暦の9月8日ごろ~。新月から15日目が満月になるので、その前後に月が丸く美しく見えるあたりという事になります。仲秋の名月を知るには、月のカレンダー(太陰暦)でわかります。

月が美しく見える夜を人々は待ちわびて 「十六夜の月」いざよいのつき 「十七夜」立待(たちまち)の月 「十八夜」居待(いまち)の月 「十九夜」寝待(ねまち)の月 「二十夜」更待(ふけまち)の月 と表現したのでしょう。

十五夜が雲で隠れて見えないことを「無月むげつ」・雨が降ることを「雨月うげつ」といって月を身近に感じ、愛でていたのでしょう。

秋分(しゅうぶん)

9月23日ごろ~

秋分のこの時期は太陽が、真東から昇り、真西に沈み、昼の長さと夜の長さが約12時間ずつと等しくなります。この頃が「秋の彼岸」です。『もともとは「パーラミター:到彼岸(とうひがん)」という仏教語に由来し、この時期に夕日が沈む真西の、さらに向こう側にあるという浄土の先祖を供養してきた風習です。』(春夏秋冬、土用で暮らすより)「秋の彼岸」は秋分を中日にして、前後3日間ずつを合わせた7日間を指します。

寒露(かんろ)

10月8日ごろの前日

この頃から夜が長くなり、冷たい露が感じるころです。陰暦9月9日「重陽ちょうよう」と呼んで中国ではめでたい日としていました。菊花の花を添えた酒や米の粉をこねた中へ栗を刻み込んだ餡をいれて団子にしたり、栗ご飯を食べた日として「栗節供」とも呼んでいました。

秋の味覚

日本では古くから五穀豊穣を祝い、秋の収穫を自然への神様に感謝を捧げ祀っていました。秋の恵みに感謝し食しましょう。

  • 秋刀魚
  • シシャモなどなど
鱧(はも)と冬瓜

秋の果物

  • 無花果(いちじく)
  • 洋ナシ
  • みかん
  • 葡萄

秋の野菜

  • 冬瓜
  • 根菜(里芋・ゴボウ・蓮根・人参など)
  • 新米
  • 葉物(小松菜・春菊・水菜・チンゲン菜など)
  • 栗・さつま芋

まとめ

今回は季節の変わり目の行事や旧暦の・・・二十四節気では・・・など。いろいろな暦の表現があり、疑問に思っていたので暦について調べてみましたが、分かりやすい暦の本が見つかりませんでした。その中でも2冊の内容を参考にまとめてみました。季節の行事を旧暦何日、新暦何日と表現しますが、旧暦は国立天文台が暦要素の数値を計算して毎年2月1日に官報で布告していることが分かりました。季節の行事を祝うには「二十四節気の・・のころ」とか「月カレンダーでは〇月〇日が十五夜です」などの表現が一番わかりやすいと思いました。

参考文献
『文科系のための暦読本 古今東西の暦の「謎」を読む』著:上田雄 監修:石原幸男
『春夏秋冬 土用で暮らす。五季でめぐる日本の暦』著:富田貴史・植松良枝
『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』文:白井明大 絵:有賀一広
『日本年中行事辞典 角川小辞典=16』著:鈴木棠三

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